
2006年 監督: クリストフ・ガンズ
製作: サミュエル・ハディダ
出演: ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ジョデル・フェルランド他
人気ホラーゲームのサイレントヒル・シリーズ。
そのゲームを原作に、新たなオリジナルストーリーで作られたホラームービーである。
原作の世界観を忠実に、時にはそれ以上の見事なサイレントヒル・ワールドが展開されている。
斬新な映像と、インパクト十分すぎるモンスターたち、これほどのショックは『ヘル・レイザー』以来である。
原作を知っている人も知らない人も、一見の価値ありの優れたホラー映画となっている。
消えた娘の行方は?
ゴーストタウンと化した「サイレントヒル」の隠された秘密。
襲いかかる、この世のものではない異形のモノたち。
すべての謎が解き明かされた時、悲劇は繰り返される・・・・・。
ストーリー
ローズは最愛の一人娘シャロンが心配だった。
それというのも、シャロンには夢遊病のような奇妙な発作があったからである。
そして、発作の最中に発するある言葉・・・「サイレントヒル」。
実は、シャロンはローズの実の娘ではなかった。
孤児院に捨てられた赤ん坊を、幼女として引き取り今まで実の我が子のように愛し育ててきた。
シャロンの発する「サイレントヒル」という町が、シャロンを引き取った孤児院と同じウエストバージニア州に存在することを知ったローズ。
問題の原因はシャロンの出生にあると思い、サイレントヒルへと向かう決心をする。
しかし、サイレントヒルは過去に閉鎖された、ゴーストタウンであった。
シャロンを連れ、不安を感じながらも、夫のクリストファーにも内緒でサイレントヒルへと向かうローズであった。
ローズは、ガソリンを給油するために立ち寄ったスタンドで、一人の女性警官に声をかけられる。
シャロンのどことなく怯えたような様子に、不信感を抱いた警官は、ローズたちの後を追うのであった。
しばらく車を走らせたところで、例の警官に車を止められるローズ。
いったんは止めようとしたローズだが、道路標識に「サイレントヒル」の文字を見つけ、急発進して警官を振り切ってしまう。
封鎖されたゲートさえも突き破り、サイレントヒルへと向かうローズであったが、車の前に不意に現れた少女を避け、急停止した反動で、頭を打ち気絶してしまう。
気がつくと、シャロンが消えていた。
慌てて車外へ飛び出し、シャロンを探すローズ。
ふと気づくと、「ようこそ、サイレントヒルへ」の看板。
そこはもう、“死の町”サイレントヒルの入り口であった。
サイレントヒル・・・・・30年前の大火災で、町の住人が大量に死亡し、今でも地下深くで石炭に火がくすぶってるという。
町中は地下の火災により、有毒ガスが漂い、今では誰も住まない死の町である。
ローズが足を踏み込んだその町は、まるで雪のように灰が舞い、一面に灰色をした人気のない死の町であった。

ふいにシャロンらしき人影を見つけ、追いかけるローズ。
建物の隙間にある地下へと続く階段を降りてゆくと、突然サイレンが鳴り響く。
その音が終わると共に、まわりの景色が異様なものへと変化してゆく。
ライターの明かりを手に進むローズだったが、異様な光景を目撃してしまう。
十字架のようにつるされた異様な人間。
その目が動いていることに気づいたローズは、悲鳴をあげ後ずさる。
背後に、さらなる異形のものが近づいているとも知らずに・・・・・。

この町には秘密がある。
それも、おぞましくも悲惨な秘密が。
ローズは、自分でも知らないうちに謎を解く役目を与えられていた。
シャロンの行方と共に、出生の秘密も追いかけていくローズであった。
無事ここからシャロンを連れ出し、逃げ延びることを信じて・・・・・。
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とかく、原作が人気のあるものを映像化する場合、避けられないのが原作との比較である。
この作品においては、私個人が思うに、原作に匹敵するほどの出来であろうと思う。
それどころか、ホラー映画としても、他のホラー映画とは一線を画す、斬新な作品に仕上がっているのではないだろうか?
冒頭で述べたが、この作品は『ヘルレイザー』以来の衝撃を感じた。
単なる原作人気にあやかった、便乗的な作品では断じてない、といえる。
ストーリーもよく練られているが、やはり、ビジュアルの素晴らしさが目を引く。
原作と同等もしくは、それ以上の恐怖感を与えるクリーチャーたちの存在。
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それだけで恐怖感をあおる、雰囲気たっぷりの風景や舞台。
とにかく、素晴らしいホラー作品が出来たものだ。
良質のホラー映画が少なくなってきている昨今だが、また一つ名作と呼ばれる作品の登場である。
まだ、本編を見ていない方は、ぜひ期待してご覧になるといい。
期待を裏切ることはないと信じるほどの、お勧めである。




